最近、自転車ブームといわれる中、自転車を旅の目的地まで運んでくれる新しいタイプの電車が登場しました。出発地となる東京・墨田区の両国駅で、新車両が初公開されました。
「愛用の自転車をお供に、電車に乗って遠くに出掛けたい」という願いをかなえてくれる新しい電車がお目見えしました。JR東日本が新たに運行するのが、サイクルトレインです。大きな自転車のイラストが車体にあしらわれ、車体の灰色は自転車で駆け回るための「基地」をイメージした色だといいます。
最大の特長は、中に入ってすぐの場所に用意された自転車を懸けられるラックです。自転車の前輪をラックに載せて、固定ベルトを自転車のフレームに巻き付けるだけで、作業はわずか15秒から30秒ほどで完了します。
全国を見渡すと、自転車が載せられる電車は他にもありますが、折り畳んだり解体したりせずに載せることができるのがこのサイクルトレインの特長です。定員は99人で、愛用の自転車を遠くまで悠々と運ぶことができます。この電車の愛称は「房総・バイシクル・ベース」で、行き先は冬でも比較的温暖な房総エリアが中心です。自転車を載せたら、後は千葉県内の駅まで電車旅を楽しみ、サイクリングへと思いをはせます。
JR東日本千葉支社の京田直紀さんは「今までも自転車大会のアクセス列車として現行の通勤列車を活用したものはあったが、1人1人専用のラックを付ける列車は今回が初めて。スポーツツーリズム推進や、この列車を通じて地域の活性化につなげていきたい」と話しています。
JRは2018年1月から土日限定で運行し、自転車愛好家たちを中心に利用を見込んでいます。
TOKYO MX
2017/12/04 に公開
記事元:YouTube