
参照:山陽新聞
全国からサイクリストを呼び込もうと福山市は、JR福山駅から鞆地区を経て“サイクリストの聖地”瀬戸内しまなみ海道へと至る33・7キロを「ふくやまサイクリングロード しおまち海道」に設定。観光名所や休憩所を紹介するサイクリングマップを作成し、本格PRを始めた。2019、20年度の2年間で自転車組み立て場や案内標識などハード整備も進め、より快適な走行環境を整える。

市によると自転車道は、愛好家がJRを使い福山駅で下車することを想定。同駅から駅前通りを南下、芦田川東側河川敷にマラソンや自転車の専用道などを整備中の「かわまちづくりエリア」を経て、河口大橋を渡って鞆町へ抜ける。「潮待ちの港」として繁栄した町並みを楽しみながら、海沿いを尾道市境の「境ガ浜マリーナ」、さらに戸崎港まで進む。
高低差がほぼなくなだらかな初・中級者用コースで、所要時間は2時間15分前後。戸崎港からはフェリーで対岸の向島・歌港に渡り、四国へつながるしまなみ海道(全長約70キロ)へ向かう。
福山市はA3判六つ折りのマップを6千部作成。トイレや給水設備、タイヤの空気入れなどを備え「おもてなしスポット」に登録する店舗・施設11カ所や観光名所などを掲載。福山駅前観光案内所や、芦田川沿いにあるJA福山市農産物直売所「食と農の交流館」、尾道駅などで無料配布している。
福山市は20年度までに、福山駅前に自転車組み立て場を整えるほか、ルート案内板の設置や1キロごとの路程の表示を進める。
福山市都市交通課は「風光明媚(めいび)な瀬戸内の風景を堪能しながらサイクリングを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
記事元:山陽新聞