
静岡県は26日、伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで10月6日に開催される2020年東京五輪マウンテンバイク(MTB)のテストイベントで、32カ国から男女111人が出場すると明らかにした。県が独自に行う観客の輸送テストには観客役のモニターに3千人を超える応募があり、抽選で選んだ2020人を貸し切りバスで拠点駅から会場まで運んで課題を検証する。
MTBのテストイベントは大会組織委が主催。男子は30チーム55人、女子は26チーム56人が参加する。このテストイベントがコースのお披露目となり、大会本番まで最初で最後のテストになることもあって選手ら関係者の関心は高いという。
観客の輸送はJR伊東駅、伊豆箱根鉄道修善寺駅から会場までの区間。本番の混雑状況を作り出すため、モニター2020人のうちの約600人を修善寺駅で午後0時半からの45分間に、約350人を伊東駅で同0時20分からの20分間に、それぞれ一気に運ぶ条件設定をした。両駅では、観光案内や交通案内を行う都市ボランティアの実地研修も行う。
県オリンピック・パラリンピック推進課は「さまざまな課題を検証し、万全の体制で本番を迎えたい」としている。
記事元:静岡新聞