
参照:静岡新聞
静岡県と県障害者スポーツ協会は15日、健常者と視覚障害者が協力して走行する2人乗りのタンデム自転車県大会を静岡市駿河区の静岡競輪場で行った。タンデムは来年の東京パラリンピックの正式種目で、都道府県規模の大会開催は全国初。県内の視覚特別支援学校の生徒らが練習の成果を披露した。
ママチャリ(一般用の自転車)とロードバイク部門の小学、中学、高校、一般の部に分かれ、1キロタイムトライアルで競った。参加者は競輪選手らとタンデム自転車に乗車し、保護者らの声援を受けながらバンクを力走した。
ロードバイク部門の中学の部で出場した男子生徒(12)=沼津視覚特別支援学校=は「すごくスピードが出て風も感じた。来年も参加したい」と話した。
県大会は東京パラリンピック開幕250日前イベントの一環。県などは沼津と静岡、浜松の視覚特別支援学校で乗車体験会や練習会などを行い、競技の普及促進を図ってきた。
来年以降も大会を開催する予定。県障害者政策班の上原吉人班長(49)は「将来的には県大会に出場した選手がパラリンピックを目指してくれたら」と期待した。
記事元:静岡新聞