
(写真:KITANIPPON SHIMBUN)
参照:YAHOO!
砺波市東石丸の菊池裕之さん(60)は5月の定年退職を機に、自転車で4カ月かけてカナダの約4900キロを巡った。自転車でカナダを回るのは40歳の時以来。時間の制約がない今回は、行きたい場所や見たい景色にこだわり、憧れのカナディアン・ロッキー山脈の自然や人との出会いを楽しんだ。
菊池さんは20歳の頃にサイクリングを始め、40歳の時に4週間カナダを巡った。その後は離れていたが、50歳の頃、タレントの間寛平さんが「アースマラソン」に挑戦する姿に勇気づけられ、60歳になったら再びカナダに行こうと目標を立てた。55歳の時は北海道を自転車で巡った。
自治会や社会団体などの役員は可能な限り現役の間に引き受け、60歳になってから時間の自由が利くようにした。定年退職して1週間後の5月28日、現地で組み立てる自転車の部品など荷物を携えてカナダ・バンクーバーへ出発した。
モレーン湖、アッシニボイン山、ロブソン山を見ることを主な目標としており、まずはカナディアン・ロッキー方面に向かった。必要なら自転車を置いて、テントを背負って登ったり、雲が晴れるまで現地にとどまったりした。時間をかけて訪れた名所はどこも絶景で、感動の毎日だった。パンクや、クレジットカードが使えないトラブルにも見舞われたが、「60年の人生経験で乗り切れ」と自分に言い聞かせて収めたという。

参照:YAHOO!
自分より年配のサイクリストに何人も会い、旅行者をもてなすボランティアにも歓迎されるなど、出会いや支えがうれしかった。毎日そんな人たちにジャンパーにサインしてもらい、約300人分を集めて10月初めに帰国した。
菊池さんは「いろんな人の助けがあったからこその楽しい旅だった。健康な体にも感謝したい。次は65歳まで国内を自転車で巡ることが目標」と話している。
北日本新聞
記事元:YAHOO!