
子ども用の自転車だって、パンクしたら自転車店まで運ぶのは大変。ましてやごつい電動自転車やロードバイクだったら? 「ロードサービス」というと車の故障時を思い浮かべる人も多いかもしれないが、自転車にもロードサービスがある。au損害保険(東京、以下au損保)は、自社の自転車向け保険に付帯する「自転車ロードサービス」がどのように活用されているか、実態調査を行った。

au損保が提供する自転車向け保険には、パンクなどで自走できなくなった自転車を50km以内の範囲で希望の場所まで無料搬送する「自転車ロードサービス」が付帯している。調査は、2018年10月からの1年間に、このサービスを要請した人を対象に行い、2,195件の有効回答を得た。
まず、自転車ロードサービスを要請した車種で一番多かったのは「ロードバイク」で、59.9%。次いで「シティサイクル(電動アシスト付自転車を含む)」が21.5%、「マウンテンバイク・クロスバイク」が12.5%、「小径車(ミニベロ・折り畳み自転車等)」が2.2%だった。

では、トラブル場所から搬送場所まで、どのぐらいの距離で利用されているのだろうか? 最も多かったのが「1~10km」で39.2%。「11~20km」(27.1%)も合わせると、「1~20km」の搬送が66.3%で、多くの人が無料搬送範囲の50kmよりもかなり短い距離で利用していた。車種別に搬送距離を見ると、「ロードバイク」では、「1~10km」での要請が38.0%で、「21~30km」では81.3%。一方「シティサイクル」では、「1~10km」での要請は39.2%、「21~30km」では8.4%に。「ロードバイク」は長い距離での要請、「シティサイクル」は短い距離での要請が多かった。

要請があった曜日を見てみると、最も多いのが「土日」で42.1%。車種別では「ロードバイク」の土日平均は72.3%で、平日平均の50.5%を21.8ポイント上回った。一方「シティサイクル」の土日平均は13.3%で、平日平均の27.7%の半分以下に。土日は長距離ライドをする「ロードバイク」利用者から、平日は「シティサイクル」利用者からの要請が多いことが分かった。

要請があった時間帯で一番多かったのは、昼間(12:00~15:00)で24.9%。次いで夕方(15:00~18:00)が21.9%、午前中(9:00~12:00)が19.6%、夜間(18:00~21:00)が16.4%だった。早朝(5:00~9:00、7.7%)と深夜(21:00~5:00、9.5%)を合わせると17.2%で、早朝や深夜の要請も一定数あることが分かった。

以下、追加質問に103人が回答した。ロードサービスを要請した原因は、「故障」が80.6%、「事故」が19.4%。故障の内訳(複数回答可)は、「後輪のパンク」が55.4%で最多。次いで「前輪のパンク」(30.1%)、「パンク(前後不明)」(7.2%)、「チェーン・ギア・クランクの破損」(同)、「ホイール・スポークの破損」(同)。「電動アシスト付自転車のバッテリー切れ・モーターの破損」(1.2%)で呼んだ人もいた。


サービスを要請した際のシチュエーションは、「余暇でのサイクリング中」が68.0%次いで「通勤・通学中」が23.3%。その際に「誰かと一緒にいたか」を尋ねたところ、「自分ひとり」が83.5%と大半。次いで「友人」が10.7%「家族」が4.9%だった。

買い物や通勤・通学などの日常生活や、余暇での楽しみなど、さまざまなシチュエーションで利用する自転車。だからこそ、事故や故障などのトラブルが、身近に起こり得る。今回の調査では「早朝・深夜」や「自分ひとり」の状況で、自力走行不能のトラブルに遭っている人がいることも分かった。また、子育て中の母親が愛用する電動アシスト付自転車のバッテリー切れのような状況でも利用できることを考えると、自転車のロードサービスが短距離でも要請できることは心強い。新年度から、新たな生活環境で自転車を利用する人も多いだろう。加入している自転車保険には、どのようなサービスがどのような内容で付帯しているのか、いま一度確認してみよう!
記事元:ovo
