
投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

「クロスバイク」「ロードバイク」と呼ばれるジャンルの自転車は、スタンドが付いていないものが多い。自分でスタンドを購入して保管することになるのだが、種類が多く迷ってしまうこともあるだろう。自転車のスタンドを選ぶコツやおすすめ、自作方法を解説する。
1. 自転車のスタンドの種類と特徴

自転車といってもさまざまなカテゴリーがあり、性能や構造が異なる。いわゆる「ママチャリ」と呼ばれる自転車(シティサイクル)は、最初からスタンドが付いているので買い足すことはほとんどないだろう。
そのため本稿では、冒頭でもお伝えした「クロスバイク」「ロードバイク」「スポーツバイク」などと呼ばれる自転車の、スタンドについて種類や特徴を紹介していく。
スタンドの種類と特徴
ひと口に自転車のスタンドと言っても、そのタイプはさまざま。室内保管またはメンテナンスなどに便利なスタンドもあれば、屋外に駐輪する際に便利なスタンドもある。まずは、代表的な種類と特徴を見ていこう。
【ハブ型】
自転車の後輪を少しだけ浮かせて固定するのがハブ型。屋外でのちょっとした駐輪や、室内でのメンテナンス時にあると便利なスタンドだ。自転車のスタンドの中でもリーズナブルかつコンパクトなので、使い勝手がいい。
【挟み込み型】
自転車の前輪(または後輪)を挟み込むだけで固定できるスタンド。前後両輪を挟み込めば室内でも床を汚さず保管できるし、自転車の出し入れが容易にできる手軽さなども魅力。省スペースに便利な縦置きなどもある。
【壁掛け型】
ネジを使って、壁や柱などに固定するタイプのスタンド。自転車は、フックに引っ掛けるだけでOKなので手軽だが、穴あけの必要があるため賃貸物件には向かないだろう。タイヤは浮いているので床が汚れない、おしゃれに見せられるといった特徴がある。
【フックスタンド型】
壁などに穴あけできない場合は、自立式のスタンドにフックが付いている、こちらのスタンドを選ぶといいだろう。上下に自転車を2台掛けられたり、キャスターが付いていたりするものもある。
【キックスタンド型】
足で上げ下げするタイプのスタンドだ。屋外で駐輪する機会が多く、ハブ型などを持ち運びたくない方はキックスタンド型が合っている。ただし、自転車に取り付けるための穴が必要なケースもあるため、車種によって向き不向きが変わってくる。

2. 自転車のスタンドを選ぶコツとは?

続いて、自転車のスタンドを選ぶコツについて見ていこう。
室内保管やメンテナンスが目的の場合
自転車をディスプレイのように飾りたいときは「壁掛け型」「フックスタンド型」といったスタンドがおすすめ。メンテナンスにも使いたいときは「ハブ型」「挟み込み型」が便利だ。両方持っていて、使い分けている方も多いだろう。省スペースで保管したいときは、同じ挟み込み型でも縦置きできるタイプをおすすめしたい。
通勤など屋外での使用がメインの場合
もっとも手軽なのは「キックスタンド型」。コンビニでのちょっとした買い物などでも、駐輪に困ることはなくなるだろう。コンパクトで、自転車の重量に与える影響もほとんどないが、お伝えしたように取り付けに穴あけが必要なものもある。それが嫌な方は、持ち運び可能な携帯用のスタンドを選ぼう。

3. 自転車のスタンドおすすめ3選!

自転車のスタンドは種類が豊富なので、とてもではないがすべては紹介しきれない。ここでは、タイプ別に3選を紹介するので、迷ったときの参考にしてほしい。なお、それぞれ適合する自転車の種類・インチ数などが異なる。購入前に、お使いの自転車が適合するか確認してほしい。
BIGO「キックスタンド」
フレームを挟み込むだけで固定できる、穴あけ不要のキックスタンド。着脱が容易なので使いまわしもできるなど汎用性が高い。スタンドの取り付け角度も自由に調節できる。
AZ「KF202」
後輪を浮かせて挟み込むタイプの、ハブ型スタンドがこちら。安価ながら人気で、メンテナンスはもちろん、省スペースに駐輪したいときなどにも最適だ。
MINOURA「DS-2200」
縦置き、横置きどちらにも対応する挟み込み型のスタンド。省スペースを生かしたい方にはぜひおすすめしたい。タイヤ受けがシーソー形状のため、少ない力で収納できる。

4. 自転車のスタンドは自作もできる!

最後に、自転車のスタンド(壁掛け型)の自作方法を紹介する。「耐久性」などは、どうしても既製の自転車のスタンドに劣ってしまうこともある。そうしたリスクがあることも踏まえたうえで、チャレンジしてほしい。
スタンドの自作に必要なモノ
・バイクハンガー
・ディアウォール
・長さ40mm程度のネジ(必要な分だけ)
・2×4(ツーバイフォー)材1枚
スタンドの自作方法
1.スタンドを設置する場所を決める
2.2×4材に目印をつける
3.ネジを使って、2×4材にバイクハンガーを固定する
4.2×4材の上下両端にディアウォールをはめ込んで固定する
以上が、自転車のスタンドを自作する方法だ。ディアウォールを使用するので、壁や柱に穴をあける必要はなく撤去も簡単だ。賃貸物件にお住まいの方でもチャレンジできるだろう。
結論
自転車のスタンドは、室内か屋外か、ディスプレイのように見せたいか省スペースにコンパクトに保管したいかなど、目的によって選び方が変わってくる。今回紹介したのは一例だが、まずは用途をはっきりさせると選びやすくなるだろう。
記事元:オリーブオイルをひとまわし