
投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

自転車のブレーキの音が気になるとき、どこでなにが起こっているのだろうか?ブレーキ音の原因や解消法、やってはいけないNG行為などを解説するとともに、自転車店に修理を依頼したときの費用相場などをお伝えしていく。気になるブレーキ音は早めに解消しよう。
1. 自転車のブレーキ音、原因はなに?

さっそく、自転車のブレーキ音が気になるときに考えられる原因をいくつか見ていこう。
ブレーキシューが摩耗している
長く乗り続けている自転車でブレーキ音が鳴るのが気になるというときは、シューの摩耗が考えられる。シューとは、タイヤのリム(タイヤのゴムとチューブの内側の枠)に直接当たって減速させるゴムのような部品のこと。自転車に長年乗り続けていると摩耗で擦り減り、シューの金属部分とリムが擦れ合うなどしてブレーキ音がすることがある。
ブレーキシューに付着物がある
シューの、リムに当たるゴム部分に「金属片」といった異物が付着している場合も、ブレーキをかけるたびにリムと擦れ合ってブレーキ音が発生することがある。
リムとブレーキシューが接触する角度に問題がある
たとえば、何らかの原因でリム(ホイール)またはシューが変形した場合、正しい角度で当たらないことがある。リムまたはシューのいずれか、または双方の金属部分が擦れ合うと、ブレーキ音がすることがある。
そのほかにも原因はいくつも考えられる
シュー以外にもフレームの歪み、キャリパーの位置ずれ、ホイールの変形、固定部分のネジの緩みといったように、ブレーキ音はさまざまなことが原因で発生する。ブレーキは自転車の中でも非常に重要なパーツだ。原因を突き止められないときは、できるだけ早く自転車店に相談してほしい。
買ったばかりの自転車のブレーキ音は?
買ったばかりの自転車なのに「ブレーキ音が気になってしまう」というとき、どのような原因が考えられるのだろうか。たとえば「プー」といったブレーキ音がする場合、まだ馴染んでいないことが考えられる。新しいシューやリムの表面がきれいすぎて、滑ってしまうことがあるためだ。しばらく乗り込んであげることで解消するケースがほとんどなので、様子を見てみよう。

2. 自転車のブレーキ音の解消法と注意点

続いて、自転車のブレーキ音を解消する方法と、やってはいけないNG行為をお伝えする。先に注意点を述べておこう。
自転車のブレーキ調整をする際の注意点
- ディスクブレーキやリム、シューなどに直接注油しない
- パーツの脱着が必要な場合は自転車店にお願いする
自転車のブレーキ音が気になり自分で調整を試みる場合、こうした点に注意しよう。注油をすればブレーキ音が解消される、と思うかもしれない。中には注油で解消するケースもあるかもしれないが、ディスクブレーキやリム、シューなどに直接油をさしてしまうと、滑ってブレーキが利かなくなるおそれがある。これは大事故にもつながりかねないため、くれぐれも気をつけてほしい。
同じように、パーツの脱着が必要になるケースも自転車店にお願いしたほうがいいだろう。ネジの締め付けが甘く、走行中にシューが外れてしまっては大変だ。
では、自分で自転車のブレーキ音を解消するにはどういった方法があるのか?それを説明する。
自転車のブレーキ音の解消法
自分でできる自転車のブレーキ音の解消法は、リムやシューの「点検」および「掃除」だ。金属片などが付着していれば、クリーナーを使って取り除いておこう。
それでも解消しないときは、シューの角度やホイールの歪みなど、別の要因が考えられる。お伝えしたように自転車にとって、もちろんドライバーにとっても、ブレーキは安全に走行するために非常に重要なパーツとなる。無理にいじらず、自転車店に持ち込んで見てもらおう。

3. 自転車店にブレーキ音を見てもらうときの費用相場

自転車のブレーキ音の原因が、汚れなどでなければ自転車店に相談しよう。買ったばかりの自転車は、しばらく乗ることでブレーキ音が解消されることもあるとお伝えしたが、それでも気になるときは一度見てもらったほうが安心だろう。
自転車店にブレーキ音を見てもらうときの費用
ブレーキ音の原因にもよるが、自転車店に点検や修理・調整などを依頼した場合、調整で済めば無料〜500円程度、シューやワイヤーなどパーツの交換が必要な場合でも300〜2,500円程度で済むことがほとんど。別途、部品代が必要になることもあるが、安全のためなら決して高い費用ではないだろう。

結論
自転車のブレーキ音にはさまざまな原因がある。汚れなど簡単なものもあるが、ホイールの変形やキャリパーの位置ずれなど、慣れない方が自分で調整するには難しいものも多い。安全に走行するためにも、無理をせず自転車店にチェックしてもらおう。
記事元:オリーブオイルをひとまわし
