
県県中地方振興局は二〇一九年度、全国で増加している自転車の愛好家を対象にした観光誘客事業に取り組む。県中地域などの自然を楽しむツーリングのモデルコース策定、休憩所となる飲食店や施設との連携体制づくりなどを進める。ロードバイクの貸し出しを始め、外国人の誘客などにも結びつける。
モデルコースは郡山市や須賀川市をはじめ、県中地域を中心に十路線ほどを設定する予定だ。阿武隈川などの河川沿いや山間部、猪苗代湖など景観の良い場所を巡るコースを想定している。休憩や給水で訪れるツーリング客の受け入れに協力する飲食店や施設なども募る。モデルコースを秋までにまとめ、専用のホームページや会員制交流サイト(SNS)で発信する。
七月から郡山市のJR郡山駅前にあるまちなか交流拠点「まざっせプラザ」に、有料で貸し出すロードバイクを配備し、海外からの自転車愛好家の受け入れを目指す。世界に向けて福島の魅力を発信できるよう自転車に乗った動画を公開する「ユーチューバー」と連携したPRにも取り組む。
同振興局は「自転車を活用した観光誘客をはじめ、地域活性化や県民の健康増進にもつながる事業にしたい」としている。
記事元:福島民報