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琵琶湖自転車一周ルート「ビワイチ」に青い輪 滋賀県が年内に完成予定

道路にひかれた青い矢羽根マーク(手前)と青い破線=大津市島の関で2019年8月29日午前10時36分、諸隈美紗稀撮影
参照:毎日新聞

 滋賀県は琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」を安全に楽しんでもらおうと、県が推奨するルート「ぐるっとびわ湖サイクルライン」上の道路に、青い矢羽根マークや破線を引く事業を進めている。2016年からスタートし、1周約193キロの青い「輪」が今年中につながる予定だ。県道路課は「ルールを守って、多くの人にビワイチを楽しんでもらいたい」と話した。【諸隈美紗稀】

 矢羽根マークは、車のドライバーに「自転車走行者が多い」と注意喚起をうながすサインで、全国的に導入が進む。一方、破線はサイクリストにビワイチのルートをガイドする役割を狙った、県独自の表示。速度の速い自転車が多く通ると想定される「上級コース」(破線の長さ10メートル)と、初級者や家族連れが多く利用したり、安全のため速度を抑えた走行が求められたりする「低速コース」(同5メートル)の2種類がある。

 上級コースの破線は主に幹線道路の車道上にひかれ、車道の外側から自転車が余裕を持って通れる約1メートルの幅に沿って続く。一方、低速コースを意味する破線は、歩行者と自転車が一緒に利用できる「自転車歩行者専用道路」や建物が密集している場所など、サイクリストが歩行者などに気を配る必要がある箇所にひかれている。上級コースと低速コースが別ルートをたどる区間もあり、技量の異なるサイクリストが同じコースを走って接触事故を起こさないような配慮もしている。

 県によると、昨年1年間でビワイチをした人は約10万6000人と統計を取り始めた15年以来初めて10万人を突破し、15年(約5万2000人)の約2倍に達した。近年はインバウンド(訪日外国人)の利用者も多く、県は現在86カ所に設置しているビワイチのルートを示す看板を、日本語と英語が併記されたものに立て替える作業を実施。新しい看板には「サイクルルート」の表示のほか、新たに「低速コース」「上級コース」を明記し、数も増やす予定だ。

 国土交通省は今秋をめどに、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートを国内外へPRしようと「ナショナルサイクルルート」を創設する方針。県はビワイチが同ルートに認定されることを目指している。県道路課は「環境を整え、ナショナルサイクルルートに指定されるよう期待したい。青い矢羽根マークなどもサイクリストにアピールしていきたい」と話した。

記事元:毎日新聞

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