
日没時間と重なるいわゆる「薄暮時間帯」は、周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなったりする。例年、この時間帯に交通事故が多く起きているとして、警視庁が注意を呼び掛けている。そんな中、車のヘッドライトを早めに点灯することで事故削減につなげようという「おもいやりライト」運動(おもいやりライト運動事務局・横浜市)に賛同したau損害保険(東京、以下au損保)は、このたび、「おもいやりライト for CYCLE」を発足させた。
「おもいやりライト for CYCLE」として、以下の3つのことを呼び掛けていく。
1.自転車に乗るときは、早めにライトON!
クルマや歩行者から気付かれやすくなればもっと安心して自転車に乗れるようになれるとして、「そろそろ夕方だな」と思ったら早めにライトを点灯することを呼び掛ける。
2.会社やグループではじめたいときはポスターやパネルを活用!
「おもいやりライト for CYCLE」運動を会社やグループで始めたい人のために、Webサイトでは、無料でダウンロードできるポスターのデータを用意。ポスターを社内で掲示するなど、始めやすい形で取り入れることを呼び掛けている。
3.街中で呼びかけたいときは呼びかけアクションに参加!
au損保でも、この運動をもっと広めていくために街中でのライト点灯の呼び掛けを行っていくとして、参加希望者への気軽な問い合わせを呼び掛けている。パネルの準備などのアドバイスも行うという。
au損保が全国の月1回以上自転車に乗る男女1,000人に行った「自転車運転に関する意識実態調査」によると、「自転車事故に遭いそうになったことがある」という「自転車事故“未遂”経験者」は6割(60.9%)。その時間帯は「夕方(16時~18時くらい)」が44.4%で最も多く、続いて「朝(7時~9時くらい)」が33.7%、「夜(19時~24時くらい)」26.4%だった。被害者・加害者どちらにもなる可能性が日常生活の中に潜む自転車だが、自転車事故に備える「自転車保険」の存在を知っている人は8割を超えるものの(82.3%)、自転車保険に加入している人は56.6%と半数を超える程度にとどまった。
au損保では、「おもいやりライト for CYCLE」を通して、自転車事故の減少と、もしも自転車事故が起きてしまったときにできることなどを、自転車利用者に考えてもらうことを目指している。
記事元:OVO