
参照:神戸新聞
自転車を通じて加西の魅力を発信するサイクリングイベント「カサイチfan(ファン)ライド」が20日、鶉野飛行場跡(兵庫県加西市鶉野町)を発着点に開かれた。さわやかな天候の下、市内外から集まったサイクリストたち約260人が、豊かな自然や歴史が感じられるコースを満喫した。(森 信弘)
同市は信号の少ない平たんな道や起伏に富んだ山岳コースが楽しめるため、播磨地域や神戸・阪神間から自転車愛好家が多く訪れているという。イベントはタイムを競わず楽しむのが目的で、近隣市町へまたがるコースとして、ロング(88キロ)とショート(68キロ)の2コースを設けた。
午前8時、太平洋戦争中の滑走路が残る同飛行場跡から順次スタート。のどかな田園風景を駆け抜け、日本遺産「法華山一乗寺」の前も通った。市川町との境にある釜坂峠では、息を切らして懸命にペダルをこぐ姿が見られた。
休憩ポイントは多可町を含めて7カ所あり、地元料理やスイーツなどを提供。参加者たちは巻きずしや地元の鹿肉を調理したカレー、焼き菓子、ぶどうようかんなどに舌鼓を打った。
会社の同僚と参加した男性(25)=加古川市=は「天気が良く、風も気持ちよかった。鹿肉カレーは肉がやわらかくておいしい」。男性(25)=同=も「コースは適度にアップダウンがあっていい。おいしい物をいっぱい食べたい」と笑顔を見せた。
この日は、鶉野飛行場跡で戦闘機「紫電改」実物大模型の一般公開もあった。
記事元:神戸新聞