
田畑や里山が広がる神戸市西区で10日、秋晴れの空の下、地元野菜の販売や、サイクリングのイベントが開かれた。(村上晃宏)
西区と同市北区の里山を通る神出山田自転車道(約18キロ)の改修完了を記念したイベント「神出山田サイクルライド」が開かれた。集結した117人のサイクリストは、秋らしく染まりゆく山里を走って心地良い汗をかき、地元住民による炊き出しに舌鼓を打った。
1979年に工事を始め、90年に開通。つくはら湖の東端(北区山田町)と神出ファームビレッジ付近(西区神出町北)が発着点。雄岡山や雌岡山などを眺めながら田園地帯や住宅地を走り、階段もある一風変わったサイクリングコースだ。
近年、舗装が傷み休憩所なども劣化。神戸市は18年度から再整備に乗り出し、神戸芸術工科大や関西学院大の協力を得て舗装や柵を修理、休憩所や案内看板なども改修した。
つくはら湖に集まった参加者らは記念撮影後、神出ファームビレッジへ出発。さわやかな秋風を浴びながらペダルをこぎ、ゴール地点では地元住民らが作った焼き芋や豚汁を頬張った。
過去3度走ったという会社員男性(50)=同市兵庫区=は「もう少し案内看板が欲しいが、格段に走りやすくなった。四季を感じられるのがいい」と満足した様子で話した。
記事元:神戸新聞NEXT